星シールとだめじるしシール
「たいせつなきみ」って絵本を読んだことがある人~!はーい!
何が言いたいかっていうと、その絵本の中の星シールを物心ついてからいつも私は求めていた。
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絵本の中で、最後主人公のパンチネロは星シールなんてもらえなくても自分はたいせつな存在なんだって感じて終わる。
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でも、私はそうやって終わることができなくてずっと馬鹿みたいにもらえるはずのない星シールを誰かにもらえるのをずっと待ってた。待っている。
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社会人として職場に採用されたとき、私は星シールをはじめてもらえた気になった。
月々手取り1●万円の価値をわかりやすくつけてもらえた。本当に嬉しかった。
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働き始めたらそこは大変に忙しい職場で、でもはじめて星シールをくれた人たちのやくにたってる!って思うと、まあ面倒くさいと思った仕事がなかったて言ったらうそになるけどすごくうれしかったしやりがいも感じた。
元々あこがれていた仕事だったし、必要としてもらうことが仕事のような職業だった。
星シールが欲しい私には天職のような仕事だとさえ思った。
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けど、結局働いていくうちに灰色のだめじるしシールだらけになってしまった。
どうしたって落第な私だから当然なんだけどね。
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人から貼られて、自分でだって貼って、全身がどんどん灰色になるたびにとってもつらい気持ちになった。
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落としどころが見つからないや、明日はもっと素敵な一日になるといいね、ハム太郎。